生死と向き合う仕事での悲しみの乗り越え方

出会った人たちとは、遅かれ早かれいつか必ず別れなければならない時がやってきます。
介護士の仕事では、自分が介護していた方が突然亡くなるというケースも少なくありません。
ショックを受けすぎると、食欲が湧かなかったり、うつ病を発症したりして、業務の遂行に支障が出てしまいます。
生死と向き合う機会が多い職業に就いている人たちは、どのようにして悲しみを乗り越えればいいのでしょうか。

悲しみを乗り越えるためには、自分に優しくすることが大切です。
大切な人を亡くすと、精神的、肉体的に大きなダメージを受けてしまいます。
自分にできることがもっとあったのでは、あそこでこうしていれば良かったのかもしれない…と後になって自分を責めてしまう人も多いことでしょう。
しかし、自分を責めても亡くなった人が戻ってくることはありません。
自分を責めず、傷ついた自分をいたわってあげましょう。
亡くなった方への思いが強ければ、心のダメージは大きくて当然です。
苦しい時は一人で抱え込まず、誰かに相談することも大事です。

また、人の死に直面すると、様々な感情が嵐のように押し寄せてきます。
それらの感情を押し殺してはいけません。
感情を抑えるほど大きなストレスとなり、自らの心身を蝕み始めます。
悲しみや怒り、苦しみをしっかりと外に吐き出すことで心がスッキリし、悲しみを乗り越える一歩を踏み出すことができます。
悲しみが一夜にして癒えるなどとは思わないようにし、時間をかけ、ゆっくりと自分を癒していくことが大切です。